『一人暮らしコンポスト』でつくる生ごみ堆肥とは?

生ごみを微生物によって分解させた肥料効果のある土質改良材(ぼかし肥)です。

肥料・堆肥・ぼかし肥の違いは何?

肥料とは? 

  植物の栄養分を補給するもの
    有機肥料 
      土壌微生物の力を借りて無機質化させ根から栄養を吸収させやすくすることを目的にしたもので緩効性の肥料といえる。 
        油粕・牛ふん・鶏ふん・魚粉・貝殻等 。
        有機とは炭素を含んだ化合物のこと(例外もあり、炭素を含む一酸化炭素、二酸化炭素等は無機物に分類される)。
    科学肥料
      三要素のチッソ・リン酸・カリ等の単肥もしくは複合肥のことをいいます。
        48化成(16-16-16)=16%(N)-16%(P)-16%(K)等。
        チッソ(N)葉肥えともいわれ、作物の生長を促進させる働きがあります。
        リン酸(P)実肥え、花肥えともいわれ、実がなる野菜や綺麗な色彩の花卉に有効です。
        カリ(K)根肥えともいわれ、根の生長を促進させる働きがあります。
堆肥とは?
  土壌改良目的で排泄物・生ゴミ・落ち葉等を堆積し発酵温度70度以上で自然腐熟させた肥料のこと。
    土づくりの段階で使用します。
    土質改良とは微生物をふやし、土を団粒構造にしたりすることを言います。
ぼかし肥とは?
  有機質肥料を低温発酵させてつくったものです。
    ぼかしの由来
      肥効をボカシた(穏やかにした)ものだから?
      土などで肥料分を薄め、さらに発酵させてぼかしたから?
      初期に発酵を止めるため原形をとどめ、発酵したのかどうかはっきりしないから?
      一般に植物は「無機態チッソで吸収される」というリービッヒの法則を意識しますが、有機質肥料を醗酵(ボカして)させて「アミノ態・核酸で吸わせる」から?
    有機肥料は、未発酵のため、そのまま用いると作物の根を傷める、ガスの発生などの障害がありえます。
    発酵温度55度未満(低温発酵)で一般的には、コウジ菌→納豆菌→乳酸菌→酵母菌→放線菌とバトンタッチしながら肥料になっていき、冬場に作ることが多いです。
    堆肥は自然腐熟させるのでどの微生物が分解促進させているか解りませんが、ぼかし肥は特定の微生物の分解能力を利用した肥料といえます。
      コウジ菌(好気性菌) 
        デンプンやたんぱく質を分解しグルコースやアミノ酸を生成します。
      納豆菌(好気性菌)
        糖や脂肪やたんぱく質を分解しアミノ酸を生成します。
      乳酸菌(嫌気性菌)
        糖や米糠を分解し乳酸やアミノ酸を生成します。
      酵母菌(好気・嫌気性菌)
        糖や脂肪を分解し酸素がある時(好気)はアミノ酸やクエン酸を生成し、酸素が無い時(嫌気)はアルコールを生成します。
      放性菌(好気性菌)
        糸状菌やチキン質を分解し抗生物質を生成します。
    酵母菌が増殖する際に酸素が無いと生成されたアルコールを分解する酢酸菌が増殖することになり、酢が生成されぼかし肥になりません。
    酸素があっても酵母菌が増殖する前に硫化菌など増殖すると硫化水素やアンモニアが生成され腐敗しぼかし肥になりません。
    硫化水素を分解しアミノ酸を生成する微生物に光合成細菌(嫌気性菌)があり着目されています。
  (放線菌)
    細菌、糸状菌と並ぶ三大微生物の一つ。
    抗生物質を出して糸状菌の菌糸を溶かしたり、伸びるのを抑えたりする。
    結核菌に効くストレプトマイシンなど医療用抗生物質はほとんどこの菌のおかげ。
    その抗菌作用はリンゴのモンパ病やイネのイモチ病をも抑制する。
    家畜糞の悪臭のもとである低級脂肪酸の分解酵素で悪臭を消し去る。
    ハエの卵も食べてくれる。
    キチン質を好むため、キチン質を含むネコブセンチュウの卵も食べてしまう。
    ザリウム菌やピシウム菌などの土壌病原菌の細胞壁はキチン質でできており、発病が抑えられる。
    昆虫もキチン質でできており、その死骸も分解する。
    土を団粒化します。(糸状菌、キノコ菌、枯草菌、納豆菌等も土を団粒化します。)
放線菌をつくる
  素人が放線菌のみをつくるのは困難である。
  よって自然界の力を借りるのが最良の方法と言えます。
  また放線菌のみが植物にいいのではなく、様々な菌や土中生物等の環境が大きくかかわってきます。
  すると堆肥がもっとも有効な肥料ということになるのですが、なかなか堆肥温度が80度近くに上がりません。
  80度になるとほとんどの菌が死滅します。大腸菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌、カビそして酵母菌、乳酸菌等です。
  全体の温度が80度になるわけではないので完全に死滅することはなく病原菌の少ない堆肥になるといえるでしょう。
  それよりも善玉菌が有機物を分解して熱エネルギーをたくさん放出し活性化している程度と認識しておけばよいでしょう。
  分解がピークを過ぎると温度の上昇が抑えられ難溶性有機物が少しずつ分解されて分解温度がおちついたら良質の堆肥となります。
  この時期に放性菌が表れてきます。
  素人が堆肥を上手につくるのも大変です。
  まして猫の額ほどの庭先ではコンポスターが精々です。
   
【一人暮らしコンポスト】で放線菌をつくります。